監査委員に意見陳述
 ヤマトハイミール食品協業組合への20億円の融資疑惑で「適正な回収措置が行われていない」事に対する監査請求が123名の有志によって行われ、7月23日監査委員に対しての意見陳述が行われました。
 監査委員は若竹・中島・樹杉・寺澤氏の4人の委員が出席、19名の傍聴で開かれました。
意見陳述は7名が、それぞれの立場から、県の貸し付け対応の異常な甘さを口々に指摘し、改善を求めました。
 なぜ?貸したものを、きちんと取り戻そうとしないのか?
 青木太氏(上牧町)は、理事長と直接会って、県が貸してやると言って借りたものだ、すべて抵当に入っていると言っていたことを紹介して、もともと食肉流通センターの施設として化製場を設置しなければならないものが、反対運動のため付帯施設として県から依頼をして組合を設置、借りてもらったものではないかと主張。また4億円の融資が実行された直後にほぼ4億円を別の用途につかっていることを資料提示しました。さらに、抵当物件になっていない理事長名義の土地(大和郡山市)の存在を示して、県はもっときちんと調査をすべきだと主張しました。

 いたれり、つくせりの融資は腹立たしい思い
 松村博史氏(奈良市)は、中小業者の営業が大変なときに、100万円を借りるにも2人の保障人が必要とされ大変なのに比べ、いたれりつくせりの融資だとのべて、協業組合として融資をうけておこなう場合は個人の屋号はつかわず、組合としておこなうはずが、現在使用しているトラックには前の屋号が記載されたままであると指摘しました。
 浅野間正氏(大和高田市)は、県は公金がどうなっているのか明確に応えるべきだ、担保、返済能力のチェックが適当か、しっかり監査をしてほしいと述べました。

 県議会での部長答弁は矛盾、理解できない
 浅野間正氏(高田市)は、今井県会議員の質問に的確に答弁されていない。返済はどうなっているのかの質問に対して、部長は一応は返済されている。と答弁しながら、どれだけの滞納があるのかも答えず。当初計画通りであり、問題はないと言う。契約通り返済が行われているのかどうか、こうした融資が正しく運用され、正しく回収されているのかどうか。誠意を持って回答していただきたい。

 奈良市民も被害をこうむっている
 西本守直氏(奈良市)は、奈良市議会では200万円しか返済されていないことの答弁があったことを資料とともに示しました。また、悪臭対策の政策目的で使われたはずなのに今でも苦情があること、奈良市が同じ政策目的で利子補給をしてきたものが予定より1700万円も多く支出して、奈良市も市民も被害をうけていると主張。

 運動団体と構造的な癒着構造がある
 岡田雅一氏(平群町)は、ずさんな貸し付けの裏には同和行政か運動団体との構造的な癒着がある、同和高度化資金では全国で問題がおきていると指摘しました。
 札場光雄氏(大和郡山市)は県民に20億円もの借り入れの返済がされていないことが県民に説明されないことは納得できないと述べました。

 善良な県民として納得がいかない
 札場光男氏(郡山市)は、1人の善良な県民として、据え置き期間後、8年も経過しているにもかかわらず、20億円の税金がほとんど返済されていない。県民が税金の滞納をすれば「差し押さえ」までして徴収する。20億円の返済は放置されている。こんなやり方は納得できない。違約金の徴収、担保権の行使、増担保等、貸付債権保全措置をとっていない。こう言う行動は違法である。県民にこうした問題を公開していない。県民に情報を公開すべきだ。と述べました。

 21世紀に同和問題の差別を残さない
 西野美輝氏(奈良市)は、21世紀に部落差別をもちこさないというスローガンで運動をしてきた、同和の名がついているからタブーというやり方はやめて、オープンにしてほしいと発言しました。

 監査の結果は
 住民監査請求は6月10日に提出されていますので、8月初めに監査委員の結果が出されることになります。

 わたしも傍聴しました
 傍聴に参加した今井議員は、4人の監査委員を前に次々と意見が述べられ、証拠が提出されました。協業組合と言いながら元の会社名で事業活動が行われていること。新たな担保漏れの土地が発見されたことなど、普通の感覚なら異常な融資と思うに十分な陳述内容でした。監査委員が常識の判断をするのかどうか。県民が納得できる「良識ある判断」を期待したいと思います。と語りました。