広陵町のRDF計画
RDF事故に関連して、奈良県内でのRDF計画等への
   指導をどのようにすすめるのか  (03-9-9 県会環境廃棄物対策委員会)
今井光子議員◆◆◆荒木一義生活環境部長◆◆◆
 RDFの問題で質問します。三重県でRDFの発電所の爆発
事故が起こりました。奈良県では、この問題をどのように認
識しておられるのか。奈良県に三重県で処理できないゴミ
が何か、処理をしてほしいというようなことが来ているのか
どうか、お伺いします。
 三重県でRDFの保管場所が事故をおこしているということについては、当然承知をしております。また、そういうことを受けまして、三重県におきましては現在、究明がおこなわれていると。さらに国においても同様の、事故の防止のための検討会等が設置されている、そういう状況でございます。県といたしましても、そうした状況を十分に注視をして、情報収集等に努めてまいりたいと考えております。事故後の三重県からの紹介等でございますが、三重県より口頭でRDF処理の打診はございました。しかしながら、本県におきましてはRDF処理の可能な施設がないことから、そういう旨の回答をおこなっております。
今井光子議員◆◆◆荒木一義生活環境部長◆◆◆
広陵町でもRDFの施設問題で検討
 地元の広陵町でもRDFの施設問題で検討がなされている
わけですけれども、全国で製造施設が57カ所あります。そ
うした中で、トラブルが三重県だけではなくて、全国的にも
広島県の福山の発電所であるとか、福岡県の大牟田で
も、同じような事故が再三におこっているということで、先
程、答弁のありましたように国においても検討委員会が設
置をされていると聞いております。
 国の検討委員会の資料を手に入れてみましたところ、固
形燃料発電所事故専門委員会で、ゴミ固形燃料の清浄の
検討とか、ゴミ固形燃料の製造に関する留意事項、これは
製造のときの管理態勢だとか、製造工程の設備構造に関
する技術的な事項、維持管理の事項、保管の事項といっ
たものがございます。
 ゴミ固形燃料の留意事項では、燃料受け入れ保険時の
正常管理態勢、燃料の保管に関する技術的な事項、利用
に関する留意事項というような検討項目がございます。ス
ケジュールを見ますと、12月中には中間取りまとめをすると
いうことが書かれております。
 今、広陵町では12日に、町の検討委員会で報告がなされ
るということを聞いておりますけれども、地元の方も、こうし
た三重県の事故の問題などがありますので、非常に不安
を感じておりまして、町長にもRDFの安全の問題で、住民に
説明をしてほしいという要望をあげておれらるようです。
 このことでは、RDFについての国の基本的な安全の方向
がきちっとでるまでは、やはり奈良県のなかで、そういう施
設はつくらせるべきではないと私は思いますが、その点で
は、県としてどのように考えておられるのか、お伺いしま
す。
小型焼却炉については県の広域化計画がつくられたとき
には国の基準に入っていませんでしたけれども、その後、
小型焼却炉も国の補助基準に含まれるようになっておりま
す。
 この小型焼却炉について、どのような条件があれば補助
対象にあるのか、さらに古い焼却炉の解体についても補助
金をつけるということを聞いておりますが、こうした点はどう
なるのか、お伺いします。
 広陵町の一般廃棄物の処理の方式について、何を選択するかは広陵町がお決めになることだと、そういう認識をしております。今回の三重県の事故等をうけまして、やはり、国でも検討にはいられました。しかし、結論がでているわけでもなし、ということも踏まえまして、広陵町が、そういう状況も踏まえながら判断されるべきことだということで、県として特別に配慮するということは考えておりません。

 国庫補助の対象ですが、小型焼却炉も国庫補助の対象となっておるということでございます。基本的には、現在の国庫補助の対象は5トン以上の処理にたいしてのもの。ただし処理能力100トン未満のものは、広域化計画に位置づけられ、かつ処理能力100トン以上と同等の基準に適合する十分な抑制対策が講じられている施設、そういうことについて国庫補助の対象となっているということでございます。また奈良県ゴミ処理広域化計画におきましては、広陵町はRDFで計画されている、そういう状況でございます。
今井光子議員◆◆◆荒木一義生活環境部長◆◆◆
 三重県のRDFの問題で聞いておりますと、このRDFの発
電所がとまってしまって、その処理をする場所がないと、こ
のRDFの場合には、非常にプラスチックなども含まれており
ますので、カロリーが高いために、一般の焼却炉で燃やし
ますと炉がいたんでしまうということで、非常に困っていると
聞いております。生のままのゴミならいのではないかという
ことですが、それもプラスチックと分別をしていないものです
から、それも引き取り先がないということで、困っているとい
うことです。このゴミの問題では、非常に国では安全基準
があいまいなままで、ゴミ行政を広域化大型化させて、RDF
化をすすめてきた、そうしたつけが今回の問題に象徴的に
現れているのかなと思います。
 ゴミの分別や減量化も、こうしたこととは相反しているとい
うことで、企業のいいなりに新技術に結び付いて安全管理
も企業丸無げで事業をすすめてきた、こういう行政の責任
も重大ではないかと私は思っております。
 今年3月、奈良県では、廃棄物処理計画を発表しました。
このなかに県の責任と役割があり、県民の健康で安全な
生活環境の形成・維持があげられております0廃棄物処理
施設の確保についても必要な助言をするとあげておりま
す。ですから、今これだけ、問題がでてきて、国においても
安全基準について検討している、そういう中ですから、そう
した動向を十分にふまえながら、県内の自治体にたいして
必要な助言をするというのが、県として費任があると思いま
す。
 もし、こうした状況があるのに、強引に計画をすすめ、
後々問題がおこるなら、大変なことになってくるのではない
でしょうか。その点、ぜひ、県としても県民の安全を守ると
いう立場で、RDFの問題については広陵町ともよく相談をし
ていただきたいと思います。その点、最後にお願いします。
 広陵町において検討委員会等の検討を踏まえて、計画を遂行されているところであろうと思います。基本的には、国においても検討がされて、そういう検討の情報提供、あるいは他府県の資料収集ができれば、これの提供、こういう面でのことはやっていこうと思いますが、あくまで、最終的にご判断をされるのは広陵町であろうと思っております。
 RDF(RefuseDerivedFuel)とは
 家庭から出る生ごみやプラスチックなどを細かく砕き、石灰を混ぜて、圧縮してつくったチョーク状の燃料。雑多なごみからつくるため品質の保証もなく、化学反応でダイオキシンなどの有害物質を発生する危険性を抱えています。RDFを燃やして発電するRDF発電も技術的に未成熟なうえ、電気事業法の施行規則などにもとづく貯蔵施設などの安全基準がありません。(03-9-14 しんぶん赤旗記事)

(03-9-14)しんぶん赤旗