2008-2 一般質問
  2008年2月県議会  一般質問               (08-3-7 県議会本会議)
 
1 看護師確保対策をきめ細かに、強力に
今井光子議員◆◆◆ 荒井正吾知事答弁◆◆
 代表質問で宮本議員が医師確保問題を取り上げましたので、私は看護師確保対策で知事に質問します。
 救急患者の受け入れが困難、退院しても行き場の無い高齢者、住みなれた町で安心して子どもが産めない。

 今、地域医療は崩壊の危機に直面をしております。
 今年度予算の最初に知事は地域医療対策を掲げました。
 その内容も奈良県の医療を良くしていこうという意気込みを感じるものです。

 奈良県立医科大学に創設される総合周産期母子医療センターは5月オープン予定と聞いておりますが、医師は何とか見通しがあるが看護師がいまだに確保できないと聞いています。
 どんなにお金を掛けてどんなに立派な施設を作っても医療は  医師・看護師などのスタッフがいなければ成り立ちません。
 先日、看護協会にいって驚きました。

 ナースバンクに登録されている方の57・8%が今、実際に看護師として働いている人で、未就業者は441・7%でございました。

 2007年看護師の労働健康実態調査では7人中6人が仕事を辞めたいと考えており、ミス、ニアミスの不安があると答えたのは92・4%にもなっています。

 1人の看護師さんが昼は10人、夜は20人もの患者さんを看ています。高度医療や新しい機器が現場に入り、また患者の高齢化や重症化で手のかかる患者さんが増えています。
 また医療スタッフも派遣やパートで現場では十分な連携も取れません。

 「オペが多くいろいろな業務に追われて大変。患者さんの清拭をしてあげたり、ご飯を食べさせてあげたい」「歩きながら患者さんの質問に答えているような状態。

 ケアマネをして往診にも行っている。患者さんから今は私と話しているんだから目を見て話してくださいと指摘された」「限られた人数で勤務票を作りながら、退院先や家族の相談、少ない医師の下で医療事故と隣り合わせの現場、もう疲れました。
 明日から辞めますというスタッフ。
 何とか定年までと思っていても高度な医療についていけない自分自身の限界を感じている」といったベテランの婦長さんの声。

 身動きできない患者さんが看護師さんを気遣いながらブザーを押しています。
 看護師さんを増やして安心安全の医療を受けたいとの願いはいまや現場で働く医療スタッフにとっても患者さんにとっても切実です。

 奈良県の看護師不足は平成18年、厚生労働省の調査で、看護師・準看護師の合計は全国40位、全国平均並みにするには1544名の看護師を増やす必要があります。
 お隣の和歌山県は全国22位ですが、和歌山県並にするには4013名の看護師を増やす必要があります。

 そこで知事に伺います。
 奈良県の看護師不足について、必要な調査を行い、原因の分析、対策を検討する検討会を、関係者を含めて早急に立ち上げ看護師需給計画を見直すべきと考えますがいかがでしょうか。

 また今年度から看護職員復職応援事業が導入されることになりました。静岡県では平成18年度、潜在ナースが医療現場で研修することで、50人の研修生のうち48人が職場復帰するなど成果が出ています。

 現場復帰を希望する潜在ナースが使いやすいような制度にするため、受け入れ可能であれば多くの医療機関が事業に参加できるようにすべきと考えますがいかがでしょうか。

 また、看護師の奨学金制度は平成16年から公立の学校に進学する場合は対象から外されてしまいました。平成16年には1億4042万円の予算で484名に貸し付けていましたが、平成17年には6694万円、225名に減り、平成20年度は2754万円で66名の貸付予定、このうち新規は34名分しかありません。

 しかし現実は県立医大ですら看護師が不足しています。貸付対象を広げ公立も対象にして枠を広げるべきと考えますがいかがでしょうか。

 看護師が安心して働き続けるためには仕事と子育て、家庭生活が両立できる対策は欠かせません。県は働きやすい環境をつくるためにどのような取り組みを進めるのか伺います。
  病院、病床があっても医師・看護師がいなければ医療がなりたたないことは議員、ご指摘のとおりでございます。

  県では、平成17年度において、平成18年から平成22年までの5ヵ年間の第6次看護職員需給見通しを策定し、この需給見通しをもとに、離職防止、再就業支援、要請確保等の確保対策に取り組んできました。

 しかしながら、平成18年4月の診療報酬改定において、手厚い看護や労働環境の改善を目的とした看護師の増員配置が評価されたことにより、看護需要が大きく伸び、看護師不足に拍車をかけたところでございます。

 県としては、このような状況をうけ、より効果的な確保対策をすすめるため、看護職員の需給計画の見直しも視野にいれ、県内の医療機関や福祉施設の新たな看護需要、さらに現職の潜在看護師を対象とした意識等についての調査をおこない、また分析もおこない、その結果については、地域医療等対策協議会の場で活用し、看護師確保対策を重要テーマとして議論を深めたいと考えております。

 次に県では、新年度、県内での看護職員の再就業を促進するため、新たに看護職員復職を応援するため、長期に医療現場を離れていた人が職場になれることを目的とした技術研修を実施したいと考えております。

 議員、お述べの協力病院については、研修指導者が確保され、希望者の受け入れに柔軟に対応でき、検収体制が確保されていることが条件でございますが、県としては今後、県内の全病院にたいし、幅広く、協力を呼びかけることとしております。

 また、看護師等就学資金貸し付け事業については、平成16年度に国庫補助の廃止にともない、公立看護学生への貸与を廃止いたしました。

 しかし、平成17年度からは就学資金制度全体の見直しをおこない、特に確保が困難な200床以下の医療機関等を対象として、看護職員の充足と定着を図ることを目的に、就学資金貸し付けの事業を県単事業として継続をしております。

 議員、お述べの公立学校への貸与については、当時、私立学校に比べて授業料が低く設定されている現状にかんがみ、廃止したところでございます。

 今日、その状況には大きく変化がないことから、貸与対象として見直すことは考えておりません。
 なお、県立看護学校については運営費の約8割を一般会計から繰り出し、授業料を低く抑えているところでございます。

 看護職員の定着促進のためには、女性が働きやすい環境づくりが不可欠であり、県では、仕事と子育てが両立できるよう、院内保育所にたいし、保育師の人件費などの運営費を補助し、支援してきたところでございます。

 いずれにしても看護職員の確保対策は地域医療体制を整備するうえで最重点の課題と、認識しております。

 看護師さんがいないと、医師だけでは医療行為がおこなえないわけでございますので、来年度、早々に設置予定の地域医療等対策協議会において、医師確保と合わせて看護職員が専門職として働き甲斐をもち、家庭との両立ができるような対策も含めた総合的な対策が確立できるよう取り組む所存でございます。
  

今井光子議員◆◆◆ 荒井正吾知事答弁◆◆
 看護師さん対策は、たいへん重点と考えていただけるという知事の答弁に期待をするところです。もう少し、詳しく質問したいと思います。
 1つは奨学金の問題です。
 公立のところには学校に対する8割の補助とかあるので、金額の差があるのでということで、今のところそういう考えはないということです。平
 成16年に奨学金の制度が見直されたときに、聞いていましたのは国の補助金がなくなったために、県が独自で存続をしたというふうに聞いていました。
 調べてみなすと、補助金はないのですが、交付金のなかに同じ内容でのものが含まれていると聞きましたので、今、奈良県の看護学校に通われている方は他府県と違う特徴は社会人の入学が多いと聞いております。

 そのために、できるだけ学費も安いところでというのを希望されておりますので、ぜひ、公立にいかれておられる方にもこの奨学金の制度を拡大をしていただきたいと思いますが、その点の知事のお考えをうかがいます。

 定着につきましても、やはり奨学金を借りている方が県内の病院に終了する率は非常に高いということで、看護師の確保対策にも有効ではないかと思いますので、お願いをしたいと思います。

 今年度からの新たな制度で、現場で研修をうける制度をスタートしていただくことになっておりますが、静岡県では、子どもさんを預けないと働けないと、研修を受けられないということがありますので、その預ける場合の子ども保育費用を支援をしたり、交通費を支援したり、きめ細かな対応で現場研修をしていただくような体制がとられています。

 そうしたことも考えていただきたいと思います。
 奈良県の場合は、10日間で30人という計画になっていますが、静岡県では5日間からできるコースが組まれています。
 それで、5日間のコースのニーズが高いと聞いています。
 まず、とりあえず5日くらいの研修をうけて、さらに必要なら伸ばすというように、潜在看護師さんができるだけ、研修をうけやすいようにして、地元の再就職につながるような対応策にしていただきたいと思いますので、お願いします。

 奈良県のホームページからナースセンターにリンクがされていないと聞いております。
 ナースセンターでは非常に決めの細かな対応をされておりますので、こういう対策があるということを知らせていくためにもリンクをお願いをしたいと思っております。
 看護師確保の関係で奨学金のことですが、公立学校学生への奨学金を廃止したのは、先ほど申し述べたような事情でございますが、交付金に入っているかどうかということもありますが、現実に奨学金が定着にどのように役立っているのかということが大事だと思います。

 また、社会人からまた看護師を希望されるという方もおられると思いますので、その方が公立におられる場合のニーズがどんなものかということでございますので、実態を把握する際の調査のなかに入れさせていただき、その内容を分析して、地域医療協議会の看護師確保のテーマの中で対策を講じて生きたいと思っております。

 その内容はまた、ご報告する機会があろうかと思います。
 短期研修をいれたらどうかということでございますので、おsのことについても実態を、これについてはもう少し早く調査できると思いますが、把握して、それが望ましければそのようにしたいと思います。

 ホームページにおけるナースセンターへのリンクはやっていあんければ、すぐさまリンクするようにしたいと思います。

 
2.後期高齢者医療制度は中止・撤回しかありません
今井光子議員◆◆◆ 上森健廣福祉部長答弁◆◆
 次に福祉部長に質問します。
 4月から予定の後期高齢者医療に対して不安と怒りが広がっています。
 今、制度の中止撤回が国民の世論になっています。
 国会では4野党で後期高齢者医療の中止撤回を求める法案が共同提案されました。

 全国512自治体で中止を求める意見書が提出されています。
 75歳以上の方々は、焼け跡の中で身を粉にして働いてきた人です。
 その高齢者に対して、「高齢者の医療の確保に関する法律」は医療費の適正化だけを目的としています。

 老人福祉法の第2条には「高齢者は多年にわたって社会の発展に寄与した者として敬愛され尊重されなければならない」という崇高な理念がありますが、同じ2条でも奈良県後期高齢者広域連合条例第2条は葬祭費に関する規定です。

 「長生きはだめですか」との声が上がるのは当然です。
 更に75歳以上の高齢者と65歳以上の障害者を対象とした、年齢で差別する保険制度は世界にはありません。

 保険料は少ない年金から天引きされますが、奈良県では平均月額6000円にもなり介護保険平均月額4000円と合わせると年金から2か月分20000円も天引きされることになります。

 年金が月額15000円以下の場合は直接支払いますが、保険料を払わないと被保険者証を取り上げるのは人権侵害です。
 保険者である広域連合は、低所得者減免対策を行い被保険者証の返還を求めるべきではないと思いますがいかがでしょうか。

 国民健康保険との関係ではこれまでの医療分、介護分、に新たに支援分が加わるというように保険料が変更されますが、これまでと比べて被保険者の負担がどのように変わるのか、また県下の自治体ではこれをきっかけに国民健康保険料を引き上げる動きがあると聞いていますが現状を伺います。

 75歳以上の方についてはこれまでの基本健診に代わり、この4月から後期高齢者の健康診査制度が導入されます。

 厚生労働省は健診対象を絞り込む必要があるとして、現在血圧を下げる薬、インスリン注射または血糖を下げる薬、コレステロールを下げる薬のひとつでも該当すれば、健診実施の必要が薄く対象から除くよう指示をしました。
 
 74歳までは高血圧の薬を飲んでいても健診を受けることができるのに、75歳になったとたんに健診の必要がないという取り扱いには合理的な理由ないと思います。
 これらの方々についても希望者には健診を実施すべきと考えますが県の考えをお聞かせ下さい。

 また広域連合のもとにつくられる運営懇話会はメンバーを公募して民主的に運営するべきではないでしょうか。考えを伺います。
 後期高齢者医療の保険料につきましては、被保険者の所得に応じまして7割、5割、2割の軽減制度のほか、広域連合条例におきまして災害により住宅や家財等に著しい損害を受けた場合など特別の理由があるものに対する減免制度が設けられているところでございます。

 後期高齢者医療制度は保険料をいただいて運営をするものであることから、被保険者間の公平性を確保するために、保険料を滞納されている場合で、一定の要件に該当するときは、財産について災害をうけ、または盗難にかかった場合など特別の事情がある場合を除いて、被保険者証を返還をしていただき、資格証明書を交付することとなっているところでございます。

 なお、資格証明書の交付にあたりましては、機械的に処理するのではなく、納付相談等の機会を設けて、個々の事情に応じた対応をするように広域連合に対し指導助言をおこなっているところでございます。

 次に国民健康保険の保険料負担額はどのように変わるのか、またこれをきっかっけに保険料が大きく上がるのかとのお尋ねでございます。
 国民健康保険法施行令の一部改正にともない、保険料の賦課額にたいしましてはこれまでの基礎賦課額、これは医療分でございますが、および介護納付金の賦課額に、新たに後期高齢者支援金等賦課額をくわえた合算額となったところでございます。
 各市町村の国保におきましては平成20年度の保険料の賦課額につきましては、国保財政の安定運営のため、やむなく引き上げを予定をされている保険者もあるように聞いております。具体的には、それぞれの国保運営協議会において審議をされ、市町村議会において判断をされることと存じております。

 次に健康診査制度の実施にあたって、制度の対象外になる者については希望すれば検診できるようにすべきではないかと、お尋ねでございます。

 75歳未満の方を対象とした特定検診は医療保険者に実施が義務付けられております。メタボリックシンドロームに着目し、該当者および予備軍を減少させるための特定保健指導を必要とするものを的確に抽出することを目的とされております。

 一方、後期高齢者を対象とした健康診査の実施は広域連合の努力義務であります。生活習慣病を早期に発見して必要に応じた医療につなげていくことを目的としているところでございます。

 こうしたことから、後期高齢者で生活習慣病の治療中の方については、必要な検査が治療の一環としておこなわれている、また健康診査をかねて実施される必要性がうすいと考えられております。

 また生活習慣病の改善が困難な場合も多いことから、健康診査の対象から除外しているところでございます。

 運営懇話会はメンバーを公表して、民主的に運営すべきではないかというお尋ねでございます。

 広域連合の運営懇話会は被保険者や医療関係団体、有識者等から意見を聞く場として設置をされるものであります。

 被保険者の対象は現時点では、公募をしないが、幅広い意見を制度運営に反映できるように高齢者の団体等から委員を選任する予定と聞いております。

 なお、広域連合の民意等の反映は、市町村長や市町村議会の代表からなります広域連合議会、広く住民の方々から意見を伺うパブリックコメントが実施をされているところでございますが、今後も必要に応じて、さまざまな手法により実施をされると期待をしているところでもございます。
 
今井光子議員◆◆◆ 上森健廣福祉部長答弁◆◆
 後期高齢者医療制度は4月から始まるということですが、ほとんどの人が、自分はいったいどれくらいの保険料を払うのか、どんな医療が、いままでとどう違うのかということを知られていないという状況があります。

 説明責任も十分に果たされておりませんし、どう考えても憲法25条にございます、向上および増進ということからかけ離れて、わるくなる制度でありますので、私はこの制度は中止・撤回しかないと思います。
 福祉部長はこの点でどのようにお考えか、再度、おうかがいしたいと思います。
 私どもとしましては、4月1日の発足をめさして無事にできるだけ制度がスムーズに発足するように、広域連合ともども市町村と一緒になって、十分な指導やPRを含め助言をしてまいりたいと考えているところでございます。

 また、医療券につきましては、できるだけ支障のないような運用をしたいと存じております。

 
3.貧困と格差の拡大のなか、生活保護制度の周知をしっかり
今井光子議員◆◆◆ 上森健廣福祉部長答弁◆◆
 次にセイフティネットについてお聞きします。構造改革によって格差と貧困が広がり低所得者、高齢者、障害者、母子家庭など一層厳しい生活が強いられています。地域のつながりが薄れ、餓死、孤立死、自殺が多発しています。
 
 07年家計調査では「貯蓄ゼロ」と回答した世帯は全世帯の2割、「貯蓄残高が減った」とする家庭は4割で、定期収入が無く貯金を取り崩したからが5割、老後の不安は8割に及んでいます。

 リストラ、失業、病気、高齢など誰もが絶対的貧困に陥る危険性があります。
 そんな時、セイティネットとして生活保護制度があります。
 生活保護は働いているかどうかにかかわらず、生活に困ったとき国民の誰もが憲法25条や生活保護法に基づいて権利として、最低制限の生活の保障を請求できる制度です。
 しかし実際には権利として、うけられることが知らされていません。
 役所によっては、失業は生活保護の申請理由にならない、まず仕事を探せなどと、実情を無視して申請を拒否している実態があります。
 制度をきちんと周知する必要が求められています。
 奈良県の生活保護のしおりやホームページには、生活保護制度が憲法25条に基づくことが書かれていません。
 改善すべきと思いますがいかがでしょうか。
 また申請用紙を市町村窓口において申請し易いようにすべきと考えますがいかがでしょうか。
 生活保護で医療を受ける場合はその都度、医療券を福祉事務所まで取りにいかなければなりませんが、休日夜間や急病の際には、医療券の交付がなくても医療を受けられるような仕組みが必要と考えますがいかがでしょうか。

 誰にも見取られず、一人亡くなって発見される孤独死について、最近身近に聞くようになってきました。
 ところが実態も把握されていません。県警の独居高齢者の死体取り扱い状況では平成16年に162件だったものが平成19年には274件に増加しています。
この274件のうち病死によるものが234件と8割に及んでいます。全国では地域のネットワーク作りなど、さまざまな取り組みが広がっています。
奈良県として孤独死を発生させないようにするためどのような取り組みが必要であると考えているのか伺います。
 生活保護に関する県のしおりやホームページに、制度が憲法25条にもとづくものであるということを表示する、申請しやすくすること、また、医療券の交付がなくても医療をうける仕組みが必要だということのお尋ねでございます。

 生活保護制度はセイフティネットの役割をになう重要な制度であります。県では従来から、福祉事務所に対しまして、保護の相談時の細やかな対応や、申請手続きの指導援助をおこない、適正な保護を決定されるよう指導してきたところでございます。

 県では、新年度では保護のしおり、ホームページの更新を予定しております。その際、生活保護が憲法第25条の理念に基づく制度であることを明記することにいたしております。
 なお、このしおりと申請用紙を市町村の窓口におき、申請手続きの指導、援助をよりいっそう徹底してまいりたいと思います。
 
 また、生活保護制度は法廷受託事務であります。そうしたことから、標準的な事務の実施方法が国において定められております。医療券の交付をうけて、受診をしていただくのが原則であります。

 ただし、夜間や緊急時には事後であっても福祉事務所に連絡があれば、医療機関に直接医療券を送付するなど、緊急時の医療に支障のない取り扱いをしているところでございます。ご理解たまわりたいと思います。

 次に孤独死についてでございます。孤独死をふせぐために、県ではどのように考えているかというお尋ねでございます。
 単身高齢者や高齢者のみの世帯が増加をしているなかで、社会的なつながりがなく、地域から孤立し、生活をし、亡くなられることが社会問題となっているところでございます。

 このため、国においては、高齢者等が一人でも安心して暮らせるコミュニティづくり推進会議を設置され、孤立死ゼロにむけた取り組みなどについて検討されており、近く提言される予定であると聞いているところでございます。

 この推進会議では高齢者が地域社会で孤立することが問題と議論されていますが、すでに、県内の市町村では孤立を防ぐため、独居高齢者の訪問などをはじめ、民生委員による相談援助や老人クラブによる訪問活動、自治会などによる地域の住民活動、ボランティアやNPOなどによる取り組みなど、さまざまな見守り活動が地域の実情に応じて取り組まれております。また、地域包括支援センターでは、このような取り組みの連携を図り、高齢者の生活を総合的に支援をすることが求められているところでもございます。

 県といたしましては、高齢者が地域社会から孤立をせず、安心して暮らせるようにするため、地域包括支援センターが高齢者の総合相談機能を発揮できるように人材養成や事例検討など必要な取り組みにつとめたいと思います。
今井光子議員◆◆◆ 
 25条を書き込んだものに変更していただけるということです。
 ぜひ、お願いをしたいと思いますが、皆さんから聞いておりますのは、やはり休日夜間、また子どもさんが修学旅行にいくときに保険証をもってきてくださいとか、コピーをもってきてくださいとか、言われるとき、そういうのもないということがあり、そうしたときもっていけるような証明書のようなものを発行してほしいというのが強い希望でございますので、ぜひ、検討してほしいというふうに思います。

 
4.五位堂駅にエレベーター設置を早期に
今井光子議員◆◆◆ 上森健廣福祉部長答弁◆◆
 近鉄五位堂駅のエレベーター設置について質問します。近鉄五位堂駅は真美が丘ニュータウンの玄関口として人口も増え、県下で11番目に乗降客が多い駅になりました。

 既に7駅にはエレベーターが設置され、西大寺駅は今年度予算で設置されることになっております。JR奈良駅は現在工事中です。

 高齢化が進む中で、近鉄五位堂駅には、上りのエスカレーターはあっても下りがなく、長い階段を手すりにつかまって苦労しながら下りてくるお年寄りをよく見かけます。

 車椅子やベビーカーも大変です。エレベーターの設置については近鉄にも足を運んでいますが、地元の負担があり大変と聞いています。

 県には「住みよい福祉のまちづくり条例」がありますが、県としてどのような支援が出来るのか伺います。又設置の見通しを伺います。
 県ではすみよい福祉の街づくり条例にもとづき、公共的施設の整備を促進するため駅のエレベーター整備については基金をもうけて人にやさしい鉄道駅整備事業による、国および地元市町村と協調した補助を、鉄道事業者に対しておこない支援をしてきたところでございます。

 1日あたりの利用者数が5000人以上、かつ高低差が5メートル以上の駅に該当し、国の基準等からもバリアフリー化をすすめるべき駅と認識をしている県内の駅は26駅ございます。

 うち16駅はすでにエレベーターが整備済みでございます。未整備の10駅のうちスロープ整備などで対応予定の5つの駅を除きますとエレベーター整備が必要なのは5駅でありますが、大和西大寺駅、五位堂駅、大和八木駅、高田市駅、榛原駅の近鉄の5つの駅となっております。
 五位堂駅は橋上化がなされております。こういったことから、2つのホームと改札口のほかに3箇所の出入り口があります。

 なお、階段にはエスカレーターが併設されておりますものの、移動円滑化のために改札口の内外に一体的なエレベーターが整備される必要があるところと認識をしております。従いまして、これまでも施設設置者であります近鉄会社に対しまして、エレベーター整備について働きかけをしているところでもあります。地元の香芝市とも協議をしてきたところであります。
 
 いずれにしても早期のエレベーター整備の実現にむけて粘り強く努力をしてまいる所存でございます。

  
5.県民の食品の安全チェックに万全をー機器の更新にも努力を
今井光子議員◆◆◆ 竹村潔健康安全局長◆◆
  次に食の安全について健康安全局長に質問します。
  中国産の冷凍餃子による薬物中毒事件は、有機燐中毒患者が10名となりました。健康被害相談は全国に広がり、改めて行政の危機管理の不備がクローズアップされています。
 
 事件直後、地元の葛城保健所、奈良県保健環境研究センターを訪問調査しました。驚いたことに、農薬を分析する機器は17年前に購入したもので、5年前には製造が中止になり、部品も手に入らない状態です。
 
 また、今回のメタミドホスは、たまたま試薬があったために早く対応できましたが、昨年改正されたポジティブリスト制度では800種類の農薬が規制対象になっていますが、奈良県では116項目しか検査が出来ません。

 試薬は3年で期限切れとなりますがそれを購入する予算も充分ではなく大変です。

 食の安全を守るにはこれではあまりにもお粗末です。食の安全を守るにふさわしい検査体制についてどのように考えているのか伺います。
  県内に流通する食品の安全につきましては、毎年度、監視指導件数および食品の検査件数を定めております食品安全監視指導計画に基づいて、小売店などから食品を抜き取り、検査することで、その確認を図っております。
 
 今回の事件では、これまで残留農薬の検査をしておりませんでした輸入冷凍食品から国内で使用禁止の農薬が検出され、その安全性に大きな不安と不審がいだかれているところでございます。

 このため、今月から輸入冷凍食品の残留農薬検査を開始いたしました。新年度は全体の検査数を増やすとともに、加工食品にかかる検査数も倍増する予定でございます。
 
 現状では、検査項目数や分析精度においても適正な水準で実施していると考えております。

 ただし、使用年数が長い機器も多くあります。
 適正な検査体制を維持するため必要なものについはては、そのつど、更新してまいりたいと考えております。
 

 
6.ヤマトハイミールは倒産した今も、残渣の運搬ー「偽装倒産では」の疑問の声、究明を
今井光子議員◆◆◆ 窪田修商工労働部長◆◆
 最後に商工労働部長に質問します。ヤマトハイミール食品協業組合は、県が融資した20億円の中小企業高度化資金を返済しないまま、事実上倒産しました。貸付金を352万円しか返済しないまま倒産したヤマトハイミール食品協業組合に対して、県は貸付金の全額返還を求め、連帯保証人に対して返還手続きを行っていますが、現在、資産の評価や競売手続きなど進捗状況がどうなっているのか伺います。

 現在とっている債権回収措置について、万一にも貸し付けた20億円全額の回収ができなかった場合に県としてどのように対応されるのか伺います。

 ヤマトハイミール食品協業組合の設立に当たってはその事業目的に、奈良県食肉流通センターの残渣を処理するということが挙げられていました。ヤマトハイミール食品協業組合は倒産したというのに、現在も引き続き残渣の運搬を行っております。これでは、県への債務の返済を免れるための偽装倒産ではないかという疑問の声もあがっております。

 この際、県が(債権者として)ヤマトハイミール食品協業組合の破産申し立てを行い、公正な法手続きに基づいた債権回収を行うべきと考えますがいかがでしょうか。
 県といたしましては、組合に対して債務の一括繰り上げ償還請求を7月24日におこない、担保物件であります工場敷地、工場建物、機械設備について担保不動産競売申し立てを9月19日におこない、10月3日に競売開始決定を経て、現在、奈良地方裁判所において手続き中でございます。

 また、社外行為取り消し請求訴訟を提起しておりました連帯保証人に対しましても認諾を10月12日にえまして、自宅の土地、建物について12月6日に強制執行を申し立て、12月14日に競売開始決定がだされております。
 
 いずれも、資産評価も含めて現在、奈良地方裁判所において手続き中でございます。

 万一貸し付けた20億円全額の回収ができなかった場合、県はどのようにたいおうするのかうかがいたいとのおたずねでございますが、現時点におきましては、今申しました担保物件の処分等をすすめ、債権回収に全力で努めていきたいと考えております。

 当該組合に対します破産手続き開始の申し立ては、現在、控訴審において県にたいして原告側から求釈明を求められております。その是非について弁護士と協議をおこなっておるところでございまして、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。
今井光子議員◆◆◆
 裁判でということですので、その進捗をみていきたいと思います。

 
7.真の奈良県経済の活性化のために社会保障をこそ大事に
今井光子議員◆◆◆ 
 今、国は財政赤字を社会保障の削減で、穴埋めをしようという大きな流れがきております。
 社会保障が本当に、経済効果のマイナス要因かどうかということをもう一度、見直す必要があると思いますが、自治体問題研究所で研究しておりますある事例ですが、例えば経済効果においても、社会保障も公共事業も医療保険もそん色ない状況がでております。
 
 特に、雇用の効果をみますと、1兆円のお金を投入した場合に、社会保障の場合では、29万人の雇用効果、医療保険では22万人、公共事業では20万人というようなことになっております。
 もう一度、社会保障を大事にして、医師、看護師さん、また介護で働く労働者の方々が安心して働けるようにすることが、奈良県の経済の活性化につながっていくのではないかという意見を述べて私の質問を終わります。

<文中太字部分は編集者が加筆>



2008-12 過疎水資源特委員会